令和3年マンション管理士試験問題と解説 〔問 38〕 

令和3年度(2021年11月実施)過去問解説

〔問 38〕 鉄筋コンクリート造のマンションの建物の劣化原因と症状に関する次の記 述のうち、適切でないものはいくつあるか。

 ア ひび割れの原因の一つは、コンクリートの乾燥収縮である。

イ 剥落の原因の一つは、コンクリートの中性化による鉄筋の腐食である。

 ウ ポップアウトの原因の一つは、コンクリートの内部の部分的な膨張圧であ る。

 エ エフロレッセンスの原因の一つは、コンクリートのアルカリ骨材反応であ る。

1 一つ 2 二つ 3 三つ 4 四つ

解説)

合格へのポイント

建物の劣化原因と症状は一緒に学習すると、時間を節約できるだけでなく、忘れにくくなります。「~だから、~なる」とストーリーにすることで、丸暗記よりも、記憶に残りやすいからです。

選択肢ア

その通りです。

コンクリートが乾燥すると、ひび割れます。乾燥した地面、砂漠を思い出せばわかりやすいでしょう。

適切。

選択肢イ

その通りです。

鉄筋が腐食すると、コンクリートが押し出されて、表面が剥落します。

適切。

選択肢ウ

その通りです。

ポップアウトとは、コンクリートの表面がひび割れることなく、部分的に剥落することです。

適切。

選択肢エ

エフロレッセンスとは、コンクリートに侵入した水分が、コンクリートの内部にある水酸化カルシウムを溶かしまま、コンクリートのひび割れから染み出し、空気中の炭酸ガスと反応して白く盛り上がって固まったものです。

アルカリ骨材反応とは、コンクリートの内部のアルカリ金属と骨材が反応して、アルカリシリカゲルが生成し、コンクリート内の水分を吸収して膨張し、コンクリートの内部からひび割れを起こすことです。

適切でない。

以上のことから、適切でないのは、選択肢エの1つだけです。正解は1です。

タイトルとURLをコピーしました